柚子胡椒 柚子胡椒
柚子胡椒


12月は頂き物いただきものの月である。ひとりで生きられないのも芸のうち(@内田樹)、我が家あたしんちのエンゲル係数は12月の師走の到来とともにに下がる。そしてあたしは一生懸命にブログにそれを書くのである。それが贈与に対するあたしの「おかえし」であるようにだ。※1

そんなあたしは山鹿からゆず胡椒をいただいてきたのである。それは自家製で、塩が入っているものと、塩の入っていないものの二種(東総合設備さん、ありがとうございます)。「贈与の原理」的には、これはあまりに独特すぎて他と比較でぎないものであり、贈り物としては最高のジャンルに属するもの、ということになるだろう。

て造り純米吟醸「泰斗」とりいそぎ、その最高の贈与を豚しゃぶしゃぶに使ってみた。食べ方は、鍋のお湯を器に移し、そこに柚子胡椒(塩入)を入れてタレをつくる。あとは薬味に葱を入れるだけ。

つまりは、ほぼゆず胡椒だけで茹で豚を食べることになるのだが、これはサイコーである。市販のものとは柚子の香りの次元が違う、鮮烈である。

それに併せてた千代の園酒造の手造り純米吟醸「泰斗」※2がラテンに弾ける! 気分は東シナ海を泳ぐクリスティアーノ・ロナウド・ドス・サントス・アヴェイロか。

鮭茶漬けにもつかってみた、今朝は焼き紅鮭に添えてみた。どちらもかっつてない次元の食い物となる。サイコーである。近日中にゆず胡椒鍋をつくらなくてはならないなと決心する。

※注記

  1. それが「贈与の原理」的に正しいのかどうかは知らない。

    贈与の原理

    • 普遍経済学贈り物はモノではない。モノを媒介にして、人と人との間を人格的ななにかが移動しているようである。
    • 相互信頼の気持ちを表現するかのように、お返しは適当な間隔をおいておこなわれなければならない。
    • モノを媒介にして、不確定で決定不能な価値が動いている。そこに交換価値の思考が入り込んでくるのを、デリケートに排除することによって、贈与ははじめて可能になる。価値をつけられないもの(神仏からいただいたもの、めったに行けない外国のおみやげなどは最高である)、あまりに独特すぎて他と比較でぎないもの(自分の母親が身につけていた指輪を、恋人に贈る場合)などが、贈り物としては最高のジャンルに属する。
  2. これもいただきものであって、山鹿市管工事業協同組合の事務員さんからの贈与である。