伊能忠敬は日本地図をつくった人というのがあたしのつたない理解であって、それは忠敬が測量屋だったということで、広い意味であたしら(土建屋)の先輩なのである。
それで、この人のなにがいいのかといえば、51歳から勉強をはじめてしまうのである。
寛政6年(1794年)50歳の時に隠居し、家督を長男景敬に譲ったのち、江戸に出る。
江戸に出て、江戸幕府の天文方・高橋至時に師事し、測量・天文観測などを修めた。第一次測量を始めたのが56歳。それから17年間かけて日本中を歩き回って地図をつくった。
それは隠居という制度があったからこそ可能なことかもしれないが、あたしも今年は51歳。隠居の制度はうちには関係ないけれど、勉強する時間だけはある身である。
先輩達から散々聞かされたように、若い頃、もっとしっかりと勉強をしておけばよかった、と思う今日この頃ではあるけれど、勉強をはじめるのに遅すぎるということはない、ということを忠敬は身をもって示してくれたということだろう。それを知っただけでも今日のGoogleはありがたいのである。