たとえば「ストリーム」は海流のようなものでWebサイトは陸上(大陸)だとしても
それだけがインターネットではなく大陸をとりまきながら海流(ストリーム)は流れる
海流図 from 海流 - Wikipedia
7月1日の晩は原宿まで出かけモディファイの小川浩さん※1のお話を聞いてきた。お題は「次世代モバイルが加速するWebのストリーム化とは」でTwitter を中心として説明される「ストリーム」概念は面白かった。
というか今頃になってTwitter ってなんなんだと考え始めているあたし的には※2、その機械的、機能的側面の理解のショートサーキット、貸借を満たすために、快速でなければなりません。」なのである(違うか)。
Twitter は「つぶやき」の紐帯(それもかなりゆるい)であるが故のスピード感(更新頻度)にあふれている(らしい)。
ブログとしては更新されているだろうこのサイトでさえ、あたしは2エントリー/1日と自己規制をしているし※3、Twitter 的「つぶやき」をブログに書き綴るのも気が引ける(この心象はなぜ?)のであって、たしかにスピードではTwitter > ブログである、あたしも。
そして「呟くこと」に〈欲望〉※4は必要なく、組織的ブログ化における最大障壁=「情熱」も必要ない。それは書きやすいなーなどを超えた反射である(ファースト ワン マイル)。
ただあたしが、スピード以上に Twitter をして面白いなと思うのは、そのAPI のオープンぶりで、(あたしはつい最近Twitterを再開したばかりなのだが、それが)三日坊主にならずに続いているのは、なによりもTwitter に直接書き込まないですむ様々な方法(ツール)をみつけたからである。
まずこのサイトのfeedはtwitterfeed を経由してTwitter に送られ(Twittwr の)記事となり、Picnik からの写真投稿テストはあっけなく成功し、FireFox のアドオンであるTwitterFoxで読み書きし、Twitterのサイトを開くのは記事を削除するときぐらいなのである(かといってヘビーなユーザであるわけもなく)。
小川さんによれば、Twitter のサイトに直接書き込んでいるユーザは全体の3割に過ぎないらしく、なのでこのビジネスはアクセス数に頼るビジネスモデル(つまり広告のクリック)ではないようだし、なにで儲けているのかはあたしにはわからない。
どうやってそこで(Twitter がらみで)儲けましょうかというのが小川さんのはなしの主題ではないにしろ、その場※5の雰囲気だったように感じはしたが、あたしにはそれは今更どうでもよく、関心はひたすら「ストリーム」なのである。
ストリーム
小川さんのいう「ストリーム」というのは、あたし的には『Being Digital』=すべてがbitになっていく(@ネグロポンテ)であって、bit(つまりはデータなんだけれども)に還元された音楽や画像や言葉はそこいら中をただ流れている。
そのbitをキャッチし表現する(視覚化する)装置が(今は)ブラウザ(なので小川さんはiPhoneを褒めておられた)で、Twitter はその中継ぎ、もしくはフレーム(視覚表現のための型)のようなものにも思える。
それは東浩紀さんのいう「データベース消費」には違いなく(左図:東浩紀:『動物化するポストモダン』:p79)、「象徴の貧困」=書き言葉の衰退を表徴しているTwitter をこの図に当てはめることは難しくはないだろう。
まあそういう人文学的な興味はぼちぼちと考えることにしようと思ったのは、Twitter は「共同体性を保ちながら如何に外とつながるのか」というあたしのIT化テーゼでも使える(かもしれないな)という想いは小川さんのお話を聞きながら加速したからであって、けっこう具体的なイメージを描いていたりした(工学的に考えることも楽しい時間なのである)。
ということで午前7時起床。浅草はくもり。モモログにFOLLOW ME ON TWITTER アイコンをつけてみた。
※注記
- MODIPHI APPSのFeedMS+Widgetsでフィードアグリゲーション。(くうけん・ねっと) 参照
- それはそのユーザ数にある。全世界で5000万、日本で80万(推測)。これが今急速にユーz数を増やしているということ。そして一人勝ち状態であること。
- たまに掟破りをするけれども。
- たとえばこうしてTwitter という工学的でしかないものを人文学的な語りで理解しようとする〈欲望〉
- モバイル夜間大学というモバイルビジネスの方々の勉強会だったのである。