来集軒のラーメンとチャーハンでランチ。(西浅草2丁目)―時々無性に食べたくなるもの。
午前9時起床。浅草はくもり。立っているだけでも目眩がしそうな酷暑の中、久しぶりに来集軒に出向き、ラーメンとチャーハンの昼餉(ランチ)とした。滴る汗をぬぐいながら、黙々と食べるそれは、時々無性に食べたくなるもの、なのである。
ラーメン
来集軒は、言わずと知れた有名店で、ここに書くのも今更な、正当派東京醤油ラーメンの日本代表のようなものではあるけれど、久しぶりに食べてみれば、改めてこのラーメンはうまいよな、と思うのだ。
それは最後の一滴まで飲むことにしている(味の決め手は…の素的な)スープと、手揉みのウエーブも宜しい中太麺が絡みつくバランスの抜群のよさなのであって、つまりは、全体としての完成度が高い、という陳腐な表現こそがベスト。甘いシナチクもあたしは好きだ。
この歳になると、ラーメンはシンプル(単純)な方がよくなっていて、来集軒はそのシンプルさの極みだ。つまり(今のあたしには)これを越えるラーメンは浅草にはない……ということはどこにもない。
チャーハン
来集軒のチャーハンは、一見色白で淡泊な印象だけれども、それは食べてみれば覆される第一印象なのであって、(あたし的には)いまだに世界一うまいチャーハンである。そのつるつるとした食感と、なぜかのケチャップライス風味は天下無双なのだ。
しかし今回紹介するのはチャーハンなのだ。一見なんの変哲もないチャーハンである。具もそっけなく、卵、チャーシューそして玉葱しかはいっていない。 しかし、この玉葱が曲者なのだな。食べると、ケチャップライスの味がする。それが強烈に郷愁を誘うのだ。それはなにか子供の頃に食べたような気がする……ような気がする……ような気がする……というような永遠の円環を描く曖昧な記憶の循環である。つまり無意識層にこの味はデータ化されていて、一口食べるとその記憶にスイッチが入ってしまう。from 来集軒の世界一うまいチャーハン。(西浅草2丁目)
時々無性に食べたくなるもの
しかしこれだけ来集軒を絶賛しても、あたしがこの店に出向くのは数ヶ月に一度でしかない。もしかしたら、盛岡の盛楼閣で盛岡冷麺を食べている頻度より少ない。
それが何故か、といえば、町内会が違うからだ。あたしの住んでいるところを中心とする町内会(つまり、あたしにとっての町内会)でラーメンを食べようとすれば、山口家もあれば元祖恵比寿ラーメンもあるし、ラーメンコントやキャラバンもあるし、福だこもある。
とすれば、町内会至上主義者であるあたしが、町内を出てラーメンを食べることなど希なことでしかなく、つまりは「町内会がしっかりしていれば大丈夫!」なのである。
しかし来集軒の「こっちのラーメンはうーまいぞ!」は、町内会的結界を悠々と越えて(時々)やってくる。それはふと襲ってくる郷愁のようなもので、時々無性に食べたくなると、それが押さえきれない、というものなのだな。ただそれは、時々にしかやってこないからいいのである。
来集軒 (らいしゅうけん) (ラーメン / 浅草)
★★★★★ 4.5
台東区西浅草2-26-3
03-3844-7409
[浅草グルメマップ] [浅草でランチ]
投稿者 momo : 2008年08月05日 10:06: Newer : Older
_2.jpg)
.jpg)

コメント
コメントを送ってください