ターリ(インド定食) 950円+カレー1品追加200円=1150円
カレーはコルマとキーマ
下町カレー食堂KORMA
浅草寺の仏生会(花まつり)に出かけたついでに1丁目のたぬき通りで昼餉にすることにしたのは、目当てがあったからで、それはKORUMAというカレーの店である。
ただあたしは、好んでカレーをたべる人ではなく、食べてもインドものではなくタイカリーの方が好きだったりする。しかしその好きも、好んで、という意味ではなく、比較すれば、での意であり、そもそも辛いものは苦手なのだ。
しかしわざわざ今日の昼餉がカレーの店だったのは、先日「ゆたか」でとんかつをたべたとき、途次KORMAをみつけ、あーこれが鉄蔵さんのいってたKORUMAね、と。※1
そしてそのウインドウに貼ってあった「インドパン」の文字に妙に心惹かれてしまったからである。
つまり今日の昼餉がカレーになってしまったのは、「インドパン」なるものが何物なのかを確かめたいという好奇心からであって、あたしがカレーに目覚めた目出度い日であったわけではない。
インドパンを探して
店に入り、メニューを見渡し、「インドパン」を探す。しかしメニューのどこにも「インドパン」の文字はない。「インドパン」を目当てにきたのに「インドパン」がないとはなんだ。表のピラは嘘っぱちか、とかましてやろうかと思ったのけれども、もしかしたら「インドパン」はメニューでは「別の名前ででています」だったら、ただ恥ずかしいことになるだけなので、かまさなかった。
しかしいくら探しても「インドパン」はないのである。あー愛しの「インドパン」(あたしはカレーパンのようなものを想像していたのである)と、まだみたこともない「インドパン」に「愛しい」などという形容詞をつけるようになったら人間は馬鹿になっていることぐらいの自覚はある。
なのでメニューに一番大きな写真で紹介されるターリ(インド定食)を頼む。せっかくなので+200円でカレーを1品追加。コルマカレーとキーマカレーの組み合わせにした。
ぴかぴか光るステンレスのおぼんのような食器で出されたターリは、定食というよりも給食のような感じで、つまりインド給食なのだが、食べてみたら、あら、うまいじゃないですか、なのである。食べる前は、ご飯はインデカ米じゃなくちゃ厭だ!などとほざいていたのだが、ここのカレーは白米じゃないとダメかもと納得。
チャパティ
それであたしはタンドリーチキン(スパイスチキン)を、具のない薄いお好み焼きのようなもので巻いて食べた。うん↑、と思った。
この食感、この味は、パンではないのか、と思った。
メニューで確認すると「チャパテイ」なるものがこの定食にはあることになっている。他の料理を見渡せば、どうみてもこれがチャパティであるのだろうと。
すなわち、これが「インドパン」であって、その名は「チャパティ」と申します。なのだろう。つまり「インドパン」はメニューでは別の名前ででていたのである(たぶん)。あーかまさなくてよかたと思った。
それにしてもこのターリという定食は、ご飯とパンが一緒に出てくるということなのであって、やっぱりヘンではある。
採点:★★★★
※注記
- 路地から花火見物―隅田川花火大会。(一葉桜・小松橋通り) のコメント欄参照