冷やし中華山口家の冷やし中華
細く切られた焦げのない玉子焼き、何処にでもあるようなハム


冷やし中華

午前6時起床。浅草はくもり。冷やし中華はどうしても食べたいあたしの夏の昼餉ランチであるが、あたし自身山口家でこれを食べるのは4年ぶりのことになる。何しろあたしは糖尿病なのであり、糖質制限食などと云うものを取り始めたせいで、中華麺とはさよならしていたのだ。

冷やし中華そのさよならしていた中華麺とも、今年になって近所に浅草大勝軒ができ、少しながらも食べはじめたのだが、この日は暑い日とあって、山口家冷やし中華を食べてみよう、と思ったのだ。

4年ぶりの冷やし中華はみごとに4年前と同じ姿なのである。あたりまえのようなのだがそれが凄い。たぶんそのずっと前から、あたしが通っているその前から、同じ姿なのである。

その細く切られた焦げのない玉子焼き、何処にでもあるようなハム、あたしが一番好きな胡瓜、あるのかないのか分からないようなもやし、そして深い緑色のわかめと赤い紅しょうがと白い胡麻、これら全てが当然にように麺の上に乗っている。

冷やし中華を食べるあたしの気分はもう夏だ。しかしまだ梅雨の季節にもならないのにもう夏だとは、1,2,3と数えて、4,5,6がなくて突然7,8,9になったようなものである。

けれど4,5,6が無くてはものの通りが通じないのか、と云えばそうでもないのが裏浅草なのだろう。あたしは、むかしはここで、3時のおやつに冷やし中華を食べていたことを思い出していたのだ。[浅草でランチ]

山口
東京都台東区浅草5丁目30-10
03-3876-0844

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