おおもりおおもり


味の美和の「おおもり」

午前5時30分起床。浅草は雨。スターライトホテルの温泉に入ったあとの昼餉ランチは、赤平の「珍来」で「もりどん中のおろしトッピング」を食べるつもりだった。雨の中をその「珍来」に行けば、なんと店は休み。調べれば「7」の付く日は休みなのだそうで、この日は27日、ちゃんと「7」が付くが、土曜日に店を休むとは、浅草から珍しい人が来たというのに残念なことだ。

しかし、そこは赤平、ある店を見つけた。その名は「味の美和」と云う。この店は「豚丼」がウリなのだろう、大きく「豚丼」と書かれた看板が立っていたが、あたしが「豚丼を食べるわけもなく、さて何を食おうと店のメニューを覗き込む。するとメニューに蕎麦があった。それも「もりそば」だ。あたしは大盛りで、つまり「おおもり」とだけ云うとちゃんと通じだのだ(あたりまえだ)。

出て来た蕎麦は大盛りだった。これが凄い。てんこ盛りである。蕎麦は水切りが悪く、汁も若干甘いが、それでもあたしは喜んで蕎麦を食べる。たぶん、うまい蕎麦屋と云うのはそこいら中にある。しかし、見たこともないぐらいにやたらと広い空間を持ち、隣との間を考える必要もないこの店で食べる蕎麦は格別のモノがあった。そして厨房を見ればこれもまた広すぎるぐらいに広い。こういう空気を吸って生きている「北の大地」の人達と、東京の狭い空間で生きている人とを、同じ土俵で語ってはいけないような気がしたのだ。

おおもり

味の美和
北海道赤平市大町1-3