DSC_0477徳太樓のきんつば


徳太樓のきんつば

午前5時起床。浅草はくもり。「徳太樓のきんつば」を買いにでかけたのだ。と云っても「徳太樓」は家の直ぐ近くにあるが、買いに行ったのは何年振りかなと思った(なんと8年ぶりである)。何時いっても凜とした瀟洒なカウンターが奥浅草の粋を感じさせてくれる。ひよいと奥を見ると沢山の赤飯があった。何処かに治めるのだろうか。あたしはここの赤飯がうまいことを知っている糖尿病患者なのだ。

「きんつば」は餡とそれを包む胞衣のような白い皮が全てである。白い薄い皮がひたすら凜としている。食べてはいけないという家人を余所に、あたしは1個の4分の1だけをもらう。するとどうだ。全く甘くないのである。餡に入ったあずきの粒は、くどさがなくあずきの香りを感じられる。

だがその静寂は突然破られる。口の奥から甘くなるのだ。それは多くの人々が幸せを感じる瞬間だろう。まるでビッグバンが起きたようにだ。久しぶりに食べた「徳太樓のきんつば」だが、これほど素晴らしいとは思わなかった。あたしは8年間病気治療を続けていたことにただ感謝したのだ。[浅草グルメマップ]

徳太樓のきんつば

徳太樓のきんつば

徳太樓
東京都台東区浅草3丁目36-2