2008年10月の記事一覧

街的ということバッキー氏が言い、彼自身がそうであるように、街の先輩はいつでも正しいわけではない。酔っぱらったらカウンターで寝て店に迷惑をかけることもあるし、その場になじめずに大声で説教を垂れて一緒にいると恥ずかしい時もある。でも、その「恥ずかしいを教えてくれた」と思う先輩がいる限り、街は先輩で溢れかえる。先輩が多い街には後輩も多い。そういう街は、立ち小便が多くても、実は健全だ。 from 江弘毅:「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ (講談社現代新書):p212

続きを読む

恐慌型経済とは何か?

構造改革 恐慌型経済の復活とは、何を意味するのか? 端的に言えば、ここ数十年で初めて、経済の需要サイドにおける欠陥――つまり利用可能な生産能力に見合うほどの十分な個人消費がないこと――が、世界経済の繁栄の明らかな足枷となっているということである。

  われわれ――エコノミストだけでなく、政府当局者や教養のある一般の人々――は、このような事態を予想もしていなかった。「サプライサイド・エコノミックス」と呼ばれる、経済の供給サイドを重視する経済学は従来からあった。だが、この馬鹿げた考え方はあきらかに破綻した教義であり、裕福な人々や偏見を抱くマスコミ以外には、ほとんど影響力のないものだった。とはいえ、ここ十数年、経済学の考え方は需要サイドよりも供給サイドへと徐々にその重心を移してきた。

続きを読む

物質・生命・魂の三位一体構造
図:『古代から来た未来人折口信夫』 p125

続きを読む

このページの上部へ