豚足の煮込
豚足の煮込み


昨夕は上野・御徒町に用足しに出かけ、ついでなので吉池の脇にある「金魚」で早めの夕餉とした。「金魚」は本格焼酎の店を謳っているけれど、焼酎よりもビール党の私にとっては、なによりも煮込みの店なのである。(焼酎を飲まないということではないのでよろしく)。

上の写真は豚足の煮込みであって味噌で炊いてある。それはもうフニャフニャなのであり、世の中から硬いものを一掃していまいたい私は、これに「日本一フニャフニャで賞」をあげたい気分だ。解体用にホークとナイフが出てくるのはフニャフニャの聖地市房食堂(熊本県)ばりである。

こういうものでビールをブファーっとやる。それは夏だろうが冬だろうが五体が喜ぶのである。脳みそはα波垂れ流しで人間が冴えわたる(冴えたところでたいしたことはない)。彼女とのデートだろうが競馬新聞片手にだろうが、結婚式の帰りだろうが葬式の帰りだろうが、あらゆるシチュエーションに対応できる(結婚式と葬式は勘弁してほしい。迷惑である)、それが煮込屋である。それはフニャフニャだからできる。フニャフニャは懐が深いし筋は通っている。クニャクニャではそれはできない。

モツ、牛スジそして手羽先
モツ、牛スジそして手羽先(たまごつき)

金魚の煮込みは二つに大別できて、それは串煮込みとただの煮込みだ。モツや牛スジのようなホルモン系は串ざしになって煮込まれる。串は基本的には味噌で味付けされ〈好き/嫌い〉は分かれるかもしれないが私は好きだ(というか「街的」に対しては、そんなところでこだわってもしょうがない、といういい加減な性格)。一方豚足や手羽先のようなややガタイの大きなものは煮込みになる。手羽先は醤油で味付けされていて、たまごともども煮汁がしみこんでいることで円満な親子関係なのである。円満な親子関係なんてつくれそうでつくれないわけで、つまりそれもフニャフニャだからできる。(ホントか?)(知らない)。

金魚 (居酒屋 / 仲御徒町)
★★★★ 3.5
台東区上野5-27-7
03-3834-0107
ランチ 月~土・祝 11:30~14:00
夜 月~金 17:00~23:00 土・祝 17:00~22:00 
定休日 日曜日
金魚
[上野・アメ横・御徒町グルメマップ]