午前7時起床。浅草はくもり。今日の昼餉は、雷門2丁目の馬賊で担々麺を食べた。馬賊は手打ち麺の店で、それは1本が2本に、2本が4本に、4本が8本に…と倍々で増えていく手延べだ。店内は麺を打ち付ける音がバッチンバッチンと響き渡っている。
当然に、この店のウリは手打ちの麺で、あたしはそれが好きだ。プリプリ、ツルツル感が抜群で、それは(たぶん)浅草界隈では一番うまい麺だと思う。
そんなもので、ここではつけ麺を食べる人が多い。けれどあたしは担担麺を好むのである。
そのスープは、抜群にうまい麺に比べると、たしかに弱いかもしれない。うちのかみさんに言わせれば、「色の割には、なにか物足りないのよ」なのだし、「スパイシーさが足りない」とも。
けれどもあたしは、その「物足りなさ」が好き、というか、この麺ならこのスープというパブロフの犬的条件反射が身についてしまっているのか、ばあさんが給仕の店の雰囲気も含めて、馬賊の担担麺はこれでいいと思うのである。
これよりうまい担々麺はいくらでもあるかもしれないが、この担々麺はここでしか食えないオリジナリティがある。それがまずいのなら食べる価値はないけれども、あたしは食べる価値は大いにあると思う。近所なら、利用頻度はかなり高くなるはずの店だが、いかんせん、うちからはちょと遠いのが残念なのだ。
馬賊 (ばぞく)
台東区雷門2-7-6 豊田ビル 1F
03-3841-6002
営業時間 11:30~20:00
定休日 無休
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