2008年6月の記事一覧
飲み代の代わりの本
午前7時30分起床。浅草は薄曇り。朝方8時43分頃地震があって、あたしのところも長周期地震動特有のぐるんぐるんという揺れを感じた。幸い被害は無かったけれど、以前のマンションならかなりの惨事になっていたはずの揺れだった。震源地に近い方々の無事をお祈りしたい。
さて昨晩はT君と居酒屋浩司で呑んだ。T君は時々やってくる悩み多き人だ。T君がなぜ悩み多き人なのかと言えば、彼には「中景」(依って立つ地面)がないからで、一人でいろいろと考えてはそれをあたしのところに持ち込んでくる。あたしはもっぱらその聞き役なのであって、叱咤激励するぐらいしかできやしないのだが、プレゼンテーションは相変わらず下手だな思う。
さてT君は、今は無職なので貧乏でもある。ただ律儀な性格なので飲み代の代わりに本を沢山もってきたりするのだ。あたしは読む本は自分できめる人なので、そんな本はいらないよ、なのだが、どうしてももらってくれというので、彼の持ってきた本を見せてもらった。そしたら大澤真幸さんの『ナショナリズムの由来』があった。
「へぇ、あんた真幸さんを読むのかい」と訪ねれば「全然読めませんでした」なのである。正直でよろしい、なのだが、読まないのであればもったいないので、それじゃその本はあたしが貰っておきましょう、ということで、『ナショナリズムの由来』は今あたしの机の上にあったりするのである。
円環の外にいる人達にとって、建設業は「なんだかわからないもの」になっていないだろうか?
「技術者のためのプレゼンテーション力向上講座のPPT」より