肉を焼いてくれてる大迫力さん
大迫さんがせっせと肉を焼いてくれるので、珍しく焼肉も食べた。
特にホルモンが素晴らしい! 脂が多めで、あたしゃ人吉のアリランを思い出していた。
焼肉かどや
というわけで、白雪温酒場に振られたあたしらは、キララ商店街へと居場所を探しに出た。大阪のお二人はあらゆるつてを使って店を探す。そのもてなしの心にぐっときた。そしてみつけたのが、松島新地の近くにある焼肉かどやである。この店、名前の通り四つ角の角にある。
一見した印象はうちの近所のコリアン街(浅草コリアン街)にある焼肉屋(大和とか大福園)の風情だなと。引き戸を引いて中に入れば店は予想以上に狭い。ステンレス張りのカウンターで10人も座れば満杯だろうか。気のよさそうなマスター(たぶんあたしと同年代だろう)とお母さんでやっておられた。
ロースター
そして目を引くのがロースターなのであって、その小さなマシンの足は、どう見たって碍子なのだ。ステンレスのカウンターの上には、このガイシ足のロースターが斜に構えて並んでいるのだが、それはなんとも素晴らしい眺望である。
これだとステンレスのカウンターが熱くなることもないだろうし、高さもちょうどよい。なかなか優れた発明だなと思う。これがこの店オリジナルのものなのか、アメ横でも売っているポピュラーなものなのかは知らないけれど。
レバ刺し、センマイ刺し
普段焼肉屋で肉を焼かないあたしは、レバ刺し(生きも)とセンマイ刺し(生センマイ)を頼む。(もちろん生ビールも)
レバ刺しは、レバの上からごま油と塩を直がけする。これはうちの近所には無い食べ方で、スゲーワイルドだけれどもこっちの方がうまいかも、と納得。そしてセンマイ刺しも辛子味噌ではなく、ゆるいタレがかけてある。それがまた独特な味で、あたしはあたしの〈異邦人〉を思いっきり感じた。けれどその違和感があっというまに快楽に昇華してしまうのは、もちろんうまかったからだ。
焼肉かどや 大阪府大阪市西区九条1丁目12-14 06-6581-4090 ![]() |
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