あたしのサイトは、浅草のグルメサイトで、それはあたしの主観だけでできている。つまりあたし以外の〈他者〉の声は(あまり)ない。けれど、それはそれなりに「街的」な店の情報としてご利用いただいている(たぶん)。

あたしのサイトに限らず、「街的」な情報として飲み食いする店が多いのは、「街的」な情報というものは、基本的には「街的」に遅れてきた方々のための情報だからで、そんな方々が、余所の街に行ってまずすることと言えば、飯を食う、だからだろう。つまり需要があるから、情報(共有)も多い。

しかし「街的」が飲み食いだけでできあがっているわけもなく、つまり「街的」に暮らすあたしたちの生活も飲み食いだけでできあがっているわけもない。例えば、病院も、とても「街的」なものだ。「街的」には、地域に密着した病院があって、かかりつけの医者がいる、というのは、行き付けの寿司屋があるぐらいに幸せなことだ、と(あたし)は思う。

だからそれらの情報がWebにあれば、「街的」に遅れてきた者(引っ越してきたばかりの人、旅行者、出張者、単身赴任等)の役に立つのは当然だろう。

しかし、飲食店情報のように、病院の情報がWebに少ないのは、病気という、超個人的な経験を、Web(ブログ)という公に書くことは、まだ一般化していない(というかそんな習慣はない)からだ。そのことで街的な「病院」は見事に「なんだかよくわからないもの」になっている。

今回紹介する、口コミ病院検索サイトQLifeは、言ってみれば、「街的」に遅れてきた方々のためのサービスだが、上のグラフにあるように、それが「有用」とする評価が多いのは、じつは「街的」ばかりのこの国では、当然の結果だと思うのだ。

勿論、その情報が「街的」である、というわけではないけれど、「街的」の閉じが、Webによって少しずつ開かれることで、「街的」の「なんだかよくわからないもの」も、時代にあわせて変化することができる一助とはなるだろう。

口コミ病院検索サイトQLifeにはそういうものになってもらいたいな、と思うのだな。[PR by ブログタイムズ]