内閣支持率31%に急落 日経世論調査
日本経済新聞社とテレビ東京が11月28―30日に共同で実施した世論調査で、麻生内閣の支持率は31%となり、10月末の前回調査に比べて17ポイント低下した。不支持率は19ポイント上昇し62%となり、初めて支持と不支持が逆転した。追加経済対策の裏付けとなる2008年度第2次補正予算案の提出先送りについては「支持しない」が56%で「支持する」の28%を引き離した。 (2008.11.30 22:03 NIKKEI NET)
午前6時起床。浅草は晴れ。人間なんていうのは勝手なモノで、勝手な人間がやっている勝手なモノが「市場」である。
その「市場」は、ちょっと前迄は、構造改革に逆行するような、所謂「ばらまき」なんかやったら、その政策に反発して株価は下がったのである。けれど今はどうだろう。世界中「ばらまき」を期待している。「ばらまき」をしないなら株価は下がるぞ、と「市場」は「政府」に脅しをかける。
それは『追加経済対策の裏付けとなる2008年度第2次補正予算案の提出先送りについては「支持しない」が56%で「支持する」の28%を引き離した。』ということと同じことだ(たぶん)。「みんな」はバラマキを待っている。「バラマキ」という
国民は勝手なのである
しかし市場原理を選択したぶれない軸としての大衆も、いざ自分の生活に危機がせまれば、またぶれる(ぶれを戻す)。※2
自由主義経済を牽引してきた米国政府さえ、今は「ばらまき」を期待されている。その最たるモノが自動車会社を公的資金の導入で救おうとしていたりするこで、救わなかったらまた「市場」はだだをこねるのだろう。
それは米国以外の自動車メーカーにしてみれば、あきらかなルール違反でしかなく、政府の援助を受けたメーカーとグローバルな市場で公平に競争ができることなんてあり得ないじゃないかと。
しかし今回の内閣支持率の落ち込み様は、福田さん以上なのであって(たぶん)、それじゃ麻生さんがダメだったら小沢さんなのかといえば、それもなんだかな、なのが民主党がその支持率で自民党を超えられないところだろう。
政党支持率は自民党が前回から2ポイント低下し39%、民主が1ポイント低下し30%となり両党ともほぼ横ばいだった。自民支持率は6月以来、民主を上回っている。 (2008.11.30 22:03 NIKKEI NET)
それで、ぶちゃけ、この環境で、内閣支持率なんてあんまし影響のある変数だとも思えないのである。麻生さんが2次補正予算案の提出を先送りさせているのは、もう少し経済を悪くすることで、麻生政権、自民党の延命を狙ってのことかもしれない。
つまり自民党も民主党もやることはたいして変わらないのである。ここで政局を強調しても自民党も民主党も意味はない。必要なのは「ばらまき」だけだけだからである。もっと経済が悪くなれば、さらに国民は「ばらまき」を欲望するだろう。その欲望のタイミングを麻生さんはみているような気がする(そこまで戦略的だとも思えないところもあるのだけれども)。
しかし世界はさらに不安定だったりするのもたしかで、インド、タイはご存知の通りだし、中国の内政もかなり不安定なようである。アメリカがダメならアジアで、という目論見(楽観)も不安を増してきている。やっぱり終わりの始まりはまだ始まったばかりなのか、と思う12月の始まりなのであるな。けれども自営業者である
注記
※1 福田康夫首相辞意表明と「バラマキ」という語彙を使って麻生太郎さんをけん制する人達。を参照
※2 参院選総括報告書、自民が異例の首相批判・「国民の目線で」を批判する。 を参照