チョコレートミルクティー
チョコレートミルクティー ランチの時は+100円 単品だと550円


昨日のランチは、うちの町内会※1 唯一の紅茶専門店 オーラ・エ・ピアチェボーレへ。日替わりのランチはヒレカツで、それはトンカツ屋のように本格的なのだけれども、これがかなしさ※2 を覆い隠すような揚げ物ランチになっているのは、ソースにレモングラスが入っていたり、ご飯のお茶碗が色彩豊かだったり、サラダのサツマイモがパリパリでうまくて、どこかで裏浅草的じゃないからだ。 

ヒレカツご飯サラダ
昨日のランチはヒレカツ。450円の紅茶がついて1000円。

それじゃこの店が裏浅草的じゃないのかと云えば、もちろんそんなことはなくて、ちゃんと裏浅草的なのである。なぜなら、ここでランチを食べている人は、近所に住んでいる人か、近所で仕事をしている人たちで、客はみんな裏浅草の(自分の)地図を持っている人たちでしかなく、その各人の裏浅草地図マップの中にこの店がある。だからこの店は裏浅草的でいいのである(たぶん)。

チョコレートミルクティーこの店の楽しみは、なんといっても紅茶で過ごす食後の時間で、あたしはチョコレートミルクティーを選ぶ。

抹茶のお茶碗のように取っ手のない大ぶりの器で出てきたそれは、太極図を描いてこう云うのだ。

チョコレート、違うわよ私は紅茶よ。紅茶、違うわよ私はチョコレートよ。さもなければ、こうだ。チョコレート、そうよ私は紅茶よ。紅茶、そうよ私はチョコレートよ。

裏浅草の昼下がりにある、ちょとした幻想の時間である。

オーラ・エ・ピアチェボーレ
台東区浅草5丁目7-2
03-3873-5665

オーラ・エ・ピアチェボーレ

オーラ・エ・ピアチェボーレ
 [浅草グルメマップ] [浅草でランチ]

※注記

  1. 正確には隣の町内会なんだけれども、直ぐ近くだから町内会でいいのである。
  2. かなしいというのは、痛いとか苦しいとかそういうものでなく、それは「誰かと別れること」や「何かをあきらめること」の必然的で根源的なかなしさです。そのかなしさが、わたしら街的人間をタフにするのでしょう。@江弘毅