小事飯

浅草志野多寿司のいなり寿司いなり寿司が好きだ。

最近の私的な流行事は小事飯であって、朝食、昼食、小事飯、晩飯という食事のパターンが多い。時には、朝食、小事飯、昼食、小事飯、晩飯だったりする。起きている間は常に小腹が満ちている。

それは食欲が増しているというのではなく、わざとそうしているのであって、つまり一度に食べる量は減らしているのである。だから総摂取カロリーは一日3食と変わらないか、もしかしたら少ないかも知れない。

つまり一日4食、5食の全てが小事飯ということもできなくもなく、それは極端な満腹/空腹の差異を己の身体に与えないようにしている、といえないこともないが、だからといってそれは、だからどうした、に過ぎないわけで、つまりたいした理由がある由もない。

そこでの小事飯は、大凡が10時の一服、3時の一服なのは土建屋の律儀さなのだが、多くは仕事中である。なのでちょっとつまめる程度のものがいいのは当然で、あたしの場合それは寿司になる。寿司といっても海苔巻きやいなり寿司なのだが、あたし的にはいなり寿司にとどめをさすのである。


いなり寿司

水源のいなり寿司と海苔巻きうちの近所のいなり寿司なら水源が一番だと思う。

あの汁だく水分過多の油揚げに包まれたいなり寿司は、姿は粗野ではあるけれど、食べて日本一うまいのはこれである。

いなり寿司の最高峰だと(あたしは勝手に)決めている。もちろん山口家もいけている。

しかしだ、東京でいなり寿司と云えば、神田の志乃多寿司ということになっているはずだ(たぶん)。

神田志乃多寿司のおいなりさん浅草でね、神田志乃多寿司のお稲荷さん、といえば、お稲荷さんのロールスロイスのようなもんです。

これはレンコンの一片が寿司飯と一緒に入っているのがみそでして、その食感と、お揚げの味付けと、寿司飯のハイブリッド感が絶妙なわけです。 2006年2月4日の日記より

浅草志乃多寿司

浅草志乃多寿司の海苔巻きとおいなりさんその志乃多の名を浅草で名乗るのが浅草志乃多寿司で、しかしここのいなり寿司は、神田の志乃多とはちょっと違っている。あの特徴的なレンコンの破片が寿司飯に混ざっていない。なので神田の志乃多を想像して浅草の志乃多を食べると拍子抜けする(たぶん)。

しかし志乃多(いなり寿司)としての完成度はもちろんよろしい。浅草的な粗野さがある。あたしは雷門近くに出かけたときなど、ちょっと浅草の志乃多寿司に寄り、小さいのを一パック買ってくる。たまに違うのを食べる楽しみよ、なのであるな。ということで、午前5時起床。浅草は晴れ。年寄り的早起きの日。

[浅草グルメマップ] [浅草でランチ]

採点:★★★★