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たくき よしみつ(著) |
『デジカメに1000万画素はいらない』 といわれても、うちに1000万画素を超えるカメラはなく※1、それでなにか困っているかといえばぜんぜん困ってもいない。
このカメラについては特に思い入れがあるわけでもなく、細かい仕様も使い方も知らず、ほとんどお任せモード(かんたんモード)で使い続けること3年近く、(中略) カメラマニアでもなければアマチュアの写真家でもないただの酒飲みのあたしにとっては、暗いところでもよく写る、酔っぱらっててもピントのずれないバカチョンカメラとして非常に重宝なものなのである。※2
最近好きで使っているVQ1015 Entryは1.3メガピクセルしかないし、つまりは130万画素のおもちゃである。それで「ちゃんと撮れないこと」を楽しんでいたりするのは、あたしの人間性が捻くれているというのは少しはあるだろうが、それがすべてでもないだろう。
VQ1015 Entry
SO905iCS +HDR風 by Picnik
あたしはカメラマニアではなく画像マニアであって(たぶん)、撮影したものを印刷することなど皆無であり、働きアリかミツバチのようにのように、ひたすら外で採取したものをHDDに保存している。そしてその一部をブログのテクストの中に埋め込んでいる。
ブログに使う写真は(あたしにとっては)「テクスト」でしかなく、なので文章を書くように加工してしまう。※3
こんなあたしが『デジカメに1000万画素はいらない 』を手にしたのは、あたしがカメラマニアではない証のようなものか、じつはカメラのことなどなにも知らないからだ。少しは分かった方がたのしいのだろうかと。
それでこの本を読んでわかったのは、(あたしのようなものにとっては)結局カメラのことなど分からなくてもどうでもいいということでしかなく、けれど後半にある、撮影に関する数々のノウハウとか画像処理については、へぇーこんな風にするんだ的に為になったりするのである。ということで午前8時30分起床。浅草はくもり。