大もり大もり


琴富貴の大もり

午前5起起床、浅草は晴れ。この日の昼餉ランチ蕎麦だった。場所は「琴富貴」という、何か相撲取りの四股名の様な蕎麦屋である。「ことぶき」と読むのだそうだが、そこで「大もり」をお願いしてみたのだ。ここの蕎麦は長い。手繰るのに右腕を精一杯延ばしてもまだ足りない。味ははっきり云ってうまい部類だろう。写真はその蕎麦の大盛(おおもり)であるが、でも量は浅草の「甲州屋」の半分位しかないし、札幌の「道議会食堂」の「大特ざる」とは比べるまでもないのだろう。

「大もり」を手繰ろう、という時には「甲州屋」位の量がないと写真写りも悪いのだが、ここでがっかりしていては蕎麦食いが廃るというものだ。だから蕎麦を手繰りまくるのだが、すると平らだと思っていた蒸籠の底が凹んでいることに気付く。普通は逆に凸になっているものなのだが、ここのは凹なのである。何故か「やるな」、と思うが蕎麦はあっと云う間になくなっていた。

しかし「琴富貴」の長い蕎麦だけは記憶に残る。そして路地裏にある割りには店内は賑やかなのでり、お昼はランチのお客さんで一杯だった。この墨田区という隣町は川一本挟んだ浅草の喧騒が嘘みたいに静かな処だ。しかし、蕎麦屋はこうして探すと色々とあるのであり、墨田区役所に行っている間は充分用は足りるなと思う。これは足立区役所ではまずなかったことで、足立区では区役所食堂ばかりになってしまったが、蕎麦屋があるとうのは、「やっぱりいいぞ!墨田区役所!」なのだった。[浅草でランチ]

大もり

琴富貴

琴富貴
東京都墨田区吾妻橋1丁目8-5