いかにんじんと白菜の漬物の油炒め
午前4時起床。浅草は晴れ。福島から「いかにんじん」と「白菜の漬物の油炒め」を頂いた。宅急便で届いたのだが、写真で写しても。漂う気配はちょっと今の食べ物のようではない。でも、これは両方共あたしの好きな物で、「いかにんじん」と「白菜の漬物の油炒め」をこの時期に食べるのはたまらない幸せだ。
いかにんじん
「いかにんじん」を食べるのは、どうやら福島県中通りの一部だけれらしく、伝統的にはニンジンとスルメだけで出来ている醤油漬である。「 松前漬け」と違うのは、昆布や数の子を入れないことで、昆布のぬめりがなく、ニンジンの食感が楽しめる、まるでサラダ感覚の漬物だということである。
しかし、最も重要なのはニンジンで、これは短いものではだめなのだ。長い人参を使う。この段階で浅草でつくるのは諦めることになるのだが、それゆえ送ってくれたこの「いかにんじん」で夕餉のビールもうまくなる。だから身体には勿論良いはずで、砂糖を使わない(ニンジンの糖質には目をつむろう)糖質制限食なのである。
白菜の漬物の油炒め
もう一つは「白菜の漬物の油炒め」だ。これは漬けた白菜が食べきれなくて酸っぱくなってからつくるもので、問題はその酸っぱくなった白菜なのである。そんなもの何処にも売っていないので、家人は長いこと探し回っていたのだ。ついにはなくて、実家に泣きついたのである。
その結果がこの「白菜の漬物の油炒め」なのだ。これには白いごはんが必要だ。少し酸っぱくなった白菜の漬物を細かく切り、ごま油で炒めただけのシンプルな味付けだが、ごはんがうまくなる。たぶんこれも糖質制限食かもしれないな、と思っていたりするのであるが、質素であり反面ごはんを必要とするところなど、ジキル&ハイドのような一品なのである。