第5章 IT化概論(企業編) 一覧

イントラネットは零細企業に必要か

しかし、この考え方に対しては反論もあります。例えば、このようなものが代表でしょう。紹介するのは、私が主催するメーリングリストに投稿された意見のやりとりからの抜粋です。最初の問題提起はこうです。

イントラネットは、零細企業に必要か?

たしかに現場は、家から3Km以内にあり、イントラネットを組んでまでデータを共有する必要はありません。会社に戻ってLANで十分可能です。

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イントラネット

現場を含めたネットワーク、つまり現場での活用を最優先としたネットワーク構築において、最も有効な答えはイントラネットです。イントラネットは、インターネットの技術を社内的に活用したものであり、当然にインターネットとシームレスな関係を持つものです。

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テレワークという考え方

現場の機能とIT化の関係を考察していくと、現場はテレワーク実践の場であることに気が付きます。従来から考えられてきた「情報化」が前提とする勤労に関する考え方は、決まった勤務地に出向き、限定されたその場所で仕事をする一般オフィス勤務が前提です。これが本社事務所中心の「情報化」の考え方を支えてきたのです。しかし今日では、建設業以外においても、特定の場所に限定されずに働く様々なワークスタイルが出現しています。それは一般にテレワークと呼ばれていますが、これを実現化しているものがITでしかありません。

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コミュニケーション

中小建設業の経営において、最も大切なものでありながら最も軽視されてきたものに「コミュニケーション」があります。その多くは、経営層と社員、社員と社員、本社と現場のコミュニケーションの欠如です。しかしコミュニケーションがない、という経営はありえませんし、経営とは円滑なコミュニケーションから成立できるものでしかありません。

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現場のIT化

中小建設業の最も基本的な原理原則は〈建設業は現場で稼ぐから建設業〉というものです。ですから「中小建設業のIT化」の特徴は、建設業には「現場」存在するという原理原則によって特徴づけられます。このあまりにも当たり前の原理原則を忘れているところに、「中小建設業のIT化」が地に足の着かないものになっている原因があります。つまり「正解の思い込み」に陥っているのです。

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IT化のためのふたつの前提

では、ちょっと具体的なはなしに入りましょう。現在、企業ベースの私のコンサルテーションでは次のふたつを当然の前提としています。それは、

  1. ひとり一台のパソコン
  2. イントラネットの導入

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IT化はなぜ必要なのか

これまでの「IT化=環境×原理」の理解を前提に、まずは個々の企業でのIT化について考えてみましょう。これまでの議論をもってしても「なぜIT化が必要なのか」という疑問はぬぐえてはいないでしょう。私は、この疑問に対する答えを、かつて次のように書いたことがあります。

  1. IT化とは企業戦略の道具としてある
  2. IT化は競争勝利の戦略としてある
  3. つまりIT化とは、技術と経営に優れた建設企業実現のためにある

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