とても私的なSEO。

午前5時55分起床。浅草はくもり。

最近は、朝一番にトラックワードのログを確認するのが日課になっている。

「トラックワード」とは、ブロガーのための SEO ツールです。ただし「SEO ツール」といっても、検索エンジンの上位表示だけを目的としたツールではありません。

「トラックワード」では、ブロガーの方が「どのようなキーワードで検索されるべきか」について考え、また検索する方が「どのようなキーワードで検索したら最適な結果を得られるか」について知ることができるようにしたいと考えています。
(引用:http://www.trackword.net/indexabout.phtml

私的には――別にこのブログで何かを売ろうとしているわけじゃないので――、「どのようなキーワードで検索されるべきか」についてはあまり考えてはいない。

ただ、〈他者〉がたまたま当サイトを訪れてしまったという偶有性を、〈他者〉と「私」の間にもたらしたものがなにかを、あれこれ想像するのがおもしろいのである。

一昨日、昨日の№1キーワードは「来集軒」であった。いわずと知れた西浅草の老舗ラーメン店である。一昨日は、全体で109ヒットあり、そのうち24件、昨日は99ヒットのうち15件である。

この結果も当サイトが各検索エンジンで上位に表示されているおかげであり、 SEOは遇有性を高めるためには必要だとは思うが、ここではこれには深入りしない。

ちなみに当サイトは、GoogleとMSNでは「来集軒」検索のTOP10に入っている(Yahoo!は50番台)。

さて、「来集軒」というキーワードで当サイトが検索されるのは、普段はせいぜい2、3件しかない。なので一昨日、昨日の結果をみると、なにか世の中であったなと思うわけだ。

たぶん、TVの情報番組か、タウン情報誌で紹介されたとかのリアルな世界の要因が、このウェブ上の遇有性を生み出しているのだろうと思う。

その根拠は電話番号つきの検索が多いということだ。他のメディアから提供された情報をネットで確認しているのではないだろうか。

つまり、ウェブ(あちら側)とリアル(こちら側)は別々に存在するものではなくて、何処かでつながっている。この感覚は重要で、私が講演等で使う「10年」というキアスムの実証である。

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10年前を考えてみれば、ウェブ(あちら側)とリアル(こちら側)はキアスム的に融合(ハイブリッド)が進んでいる――この「10年」については、「7月13日盛岡での講演資料」に詳しいので興味のある方は、ご参照いただきたい――。

まあこれは、モデルとしては小さすぎると思うが、このスモールワールドはフラクタルなものだと思えば、世の中たいしてかわらないのだとも思う。

その根拠は昨日書いた―ブロゴスフィアつまり象徴界の機能等価物。つまりウェブはいまや象徴界の機能等価物として機能しているのであれば(機能代替物)、つまり(いまや)どちらも同じ人間の棲む世界であることで、たいしてかわらないということだ。