Web2.0と建設業―4月20日CCPM合同勉強会での講演用PPT

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午前6時40分起床、津はくもり。

2007年4月20日CCPM合同勉強会での講演用PPTをアップしましたのでご自由にお使いください。

(以下は編集中であり、中途半端なテクストです。後程、大幅に改定予定です)。

Web化する現実と建設業

ここでの主張は単純で、Webは時間軸にそって(キアスム的に)現実化し、それと同様に現実はWeb化しているということだ。であれば、私たちはWebを観察することで、リアルで起きる(起きた)ことを――つまり建設業を取り巻く環境変化の一端を理解することができるだろう。そしてそれがなぜ必要なのかは、私たちは経営者――つまりマネジメントするもの――であるからだ。経営は環境と原理の乗数としてある。

Web2.0

Web2.0 meme mapWeb2.0は、今Webで起きていることを表現するひとつの概念である。その解釈は、何時ものように Tim O'reillyの「What Is Web 2.0」からの援用を行っているが、今回は通常使っている緑色の7つのバブルではなく、中央のオレンジの部分を引用した。

  • 戦略姿勢
     ・Webはプラットフォームとなる
  • ユーザ姿勢
     ・自分の情報は自分でコントロールする
  • コア・コンピタンス
     ・サービス、パッケージソフトじゃないのよ
     ・参加型アーキテクチャ
     ・対費用効果のあるスケーラビリティ
     ・リミックス可能なデータソースとその可変性
     ・利用可能なデバイスの多様性
     ・集合的知性の活用、つまり群集の叡智

これをいちいち説明する必要はないだろう。簡単に言ってしまえば、(今まで建設業が拠っていた)既存のパラダイムなんて、疑ってかかるものでしかないということである。

Google

その変化を作り出しているものの代表はGoogleである。グーグルの凄さは、「無料経済」をつくりだしていることに尽きるのだが、その無料経済の凄まじさについては以下のニュースを引用した。(利益率を計算してみてほしい、建設業がどんなにつつましい商売をしているかがわかるだろう)。

グーグルの売上高・純益、過去最高…1―3月期 【ラファイエット(米インディアナ州)=小山守生】インターネット検索世界最大手の米グーグルが19日発表した1~3月期決算は、純利益が10億216万ドル(約1187億円)で、前年同期比の1・7倍に増えた。  売上高は1・6倍の36億6397万ドル(約4341億円)となり、純利益、売上高ともに1~3月期として過去最高だった。  ネット検索のキーワードに関連した広告を表示する「検索連動型広告」の収入が日本や西欧などで大幅に伸びた。地図検索などキーワード検索以外のサービスを拡充したことが、サイト利用者の増大に寄与した。- 読売新聞 [04/20(金) 11:07]

しかしこのGoogleの活動は、単純な〈贈与/交換〉のバイナリーでは理解しきれないことで、限定経済学に収まらない。つまり、Googleを理解するのには、Googleの純粋贈与仮説―普遍経済学的アプローチを必要とするだろう――それはわたしたちが今まで正しいと思い込んでいたものの一部否定でしかない――「神話のアルゴリズム―創造性エンジン(改)」。それを創造性と呼べるのであれば、(たぶん建設業は)古臭いビジネスモデルに縛られていることで、創造性が働かない。

バイナリー

ということで、ここで、バイナリーについての簡単な説明を行った。それは「街的」なデコードとエンコードにほぼ忠実である。つまり、コンピュータと違って、人間の行うバイナリーは、(自己が存在することで)三項――つまりボロメオの結び目、三位一体モデルとしかならない。そういう眼鏡をもってGoogleを見れば、それが普遍経済学のトポロジーをもっていることがわかるだろう。

建設業が世話をする純粋贈与とはなにか

普遍経済学の特徴は、〈贈与である/ない〉、〈交換である/ない〉のふたつのバイナリーに、〈純粋贈与である/ない〉のバイナリーを加えることで、三幅対――三位一体モデルとして経済活動を捉えることにある。農業は土地という自然を、Googleはインターネットという自然の世話をすることで、純生産を得、それが交換(経済活動)と交わることで商品に反転する。

であれば、建設業はなんの世話をし、どのような純生産を得、それがどのような商品になるというのだろうか。そして若し、今行っていることを、普遍経済学モデルで解析してみて、それが商品としての価値を得ていないのであれば、たぶん重要なことは、世話をする対象としての純素贈与を考え直してみなくてはならない、ということだ。

圧倒的な技術力

そしてこれは直接講演で話をしなかったことだが、講演後、津田社長と砂子社長と一服しながらの会話で、Googleのような普遍経済モデルを見ると、もうひとつ重要なファクターがあって、それはたぶん「圧倒的な技術力」なのだろう、という話をした。

そしてこの技術は、建設業が本来もつ、自然を荒々しく破壊するようなものではなく、自然に貸しをつくるような贈与的なものとなるのだろう、ということでもある。それを建設業(公共事業という産業)がみにつけることで、私たちは普遍経済学的に変化することができるのではないのか、と考えている。

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なんか1日たったら気が抜けている自分がいる。でも、ま、書けるところまで書いておこう。 昨日こう書いた。 結局、すべてのものは自然あるいは私のイメージでい... 続きを読む

平山建設 社長ブログ - 「内外断熱」キーワード (2007年5月 2日 10:22)

どうもAdWordsのクリック単価が猛烈に上がっています。... 続きを読む