桃知商店よりのお知らせ

浅草奥山風景。(浅草寺)

奥山風景
奥山風景 開催中


浅草奥山風景

今年は、浅草寺本堂の落慶50周年を記念したイベントが色々と開催されるわけで、その目玉はもちろん"ご開帳"(10月15日~)である。

今行われているものでは、平成中村座と奥山風景があって、それは、あたしの記憶だと、江戸開府400周年だった2003年以来のことだ。

奥山座昨日、鉄蔵さんとの大福園での昼餉の前に、ふらりと奥山風景に出掛けてみれば、人出はそれなりにあるけれど、みなさん財布の紐は固いな、という感じだった。

あたしは江戸切り子の小物をひとつ買い、「奥山座」の演芸をボーッとして見ていた。

奥山は浅草寺西側一帯の通称で、江戸時代から大道芸や見せ物小屋が並び、盛り場である浅草の、発祥の地である。いってみればそれは、一種のアジールだったわけで、この空間を支配してきた原理は「組合(アソシエーション)の原理」である。

アジールの原理―組合の原理

  • 組合は非農業的、縁の作り出す社会的束縛からの自由の空間。平等。アジール。同一性をもたないトポス。
  • 非農業民。非定着、無縁。「原始・未開以来の自由の伝統を生きるもの」。(網野善彦)
  • 「数の原理」で組織される。年齢階梯性(年齢や年次や受けたイニシェーションの回数など)。
  • 「同一性」にかわっての差異を尊重。個性の重視。共同体との断絶
  • 霊的ではあるが肉体性をそなえた神。
  • 未知のものを表現する芸術の神、文学の神。
    (中沢新一:『芸術人類学』を要約)

それを、現代の奥山風景に求めるのも無理があるだろうが、この空間に身を置けば、なんとなくそんな気になってくるから、浅草は不思議なのである。

Comments [3]

No.1

はじめまして。
浅草槐の会ウェブ担当です。
このたびは、奥山風景特集サイトをご紹介いただき、まことにありがとうございます。
奥山風景期間中は、会員一同、少しでも情報を提供できるようがんばります。

No.2

>asakusaenjuさん

コメントありがとうございます。
浅草槐の会さまでございますね。
今年はにぎやかでようございます。問題は円高の影響か、なかなか財布の紐がかたいことでしょうか。

No.3

ももちさま
こんにちは。
今年の人出は平日でもかなりなようです。
海外からのお客様も多いのですが、日本人に比べたら、数えるほどのようです。
奥山風景も1ヶ月が過ぎ、25日の最終日まであと三週間。
あっと言う間に11月です。
また、時々遊びに伺います。お返事ありがとうございました。

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