即戦プロ技 Movable Typeデザインテンプレートコレクション

即戦プロ技 Movable Typeデザインテンプレートコレクション

株式会社エクストラコミュニケーションズ・西村 文宏(著)
2009年5月15日
毎日コミュニケーションズ
2480円+税


午前6時30分起床。浅草は雨。『即戦プロ技 Movable Typeデザインテンプレートコレクション』はMovable Type4.2用のテンプレート集&カスタマイズノウハウの本で、現在構築中のサイトで使えるものがあたったら嬉しいなという動機で購入してみた。

付属しているのはMT4.2用のテンプレートセットが90個(30種類×3色)。解説されているカスタマイズは、ある程度の腕がある人には物足りないだろうけれど、そういう人はここに書かれていないカスタマイズを勝手にする人たちだろうから問題はない(一部、アレッ?という部分もあるけれど、それも腕のある人には問題ない、たぶん。というか腕に自信がある人は読まないか)。

Movable TypeはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)としても便利に使える、というかMT4はCMS色が強いのであり、その利点は何よりも情報発信をしようとするお客さまの使い勝手がよいということだろう。

たとえば今構築しているサイトは同時に3つのサイトが迷宮的に入り組んでいる。当然にコンテンツの投稿・更新はお客様自身が行う。けれどもHTMLなんてなんだかわからない(たぶん)。

複数サイトの投稿・更新・管理はただでさえ面倒なのである(迷宮を作ろうとしているのだから当たり前なのだけれども)。

ましてやHTMLなんか覚えようなんて思ったら更新は苦痛になってしまうだろう。それは本来の目的である情報発信では本末転倒な行為であって、本末転倒はやらない方がいいに決まっている。

つまりこいう場合のMTは非常に使い勝手がよいのである。端折っていってしまえば、ユーザはテクスト(コンテンツ)を書くことだけに専念できるのである。

ただ問題はいつでもデザインで、これにはまるとお金と時間が青天井で浪費される。あたしはここ(デザイン)はあんまりお金をかけたくない主義なのでお客さんにも(デザインには)お金と時間はかけませんと断りを入れてから仕事を始めている。

なので(デザインは)無償のテンプレートベースにちょいちょいとカスタマイズしてしまう。基本的にはそれで十分なのであって、要はコンテンツ(の質)なのだと(あたしは)思う。本書はそんなあたしのニーズにはあっているわけで、とりあえずひとつのテンプレートを使ってみた。使い勝手は悪くはない。