こごみの天麩羅こごみの天麩羅


こごみの天麩羅

午前6時20分起床。浅草は晴れ。いや、うまいものはあるもので、これは熊本県球磨郡多良木町から送ってもらった「こごみ」なのである。

こごみの天麩羅早速天麩羅にして食べたのだが、この「こごみ」、実にしっかりとしたその太い身振りが見事なのだ。

この「こごみ」の存在を知ったのは、facebook である。それは旧知の関係であった松下さんの近況に「こごみ」の写真が載っていたのだ。

あたしは直ぐに「譲って下さい」、と書いたのだが、その結果がこれなのである。いや、持つべきものは友である、とは良く云ったものだ。

こごみ」は昔はよく福島で"おひたし"にして食べていたが、これは熊本県球磨郡多良木町のものである。いや北から南までよく生えているものだな、と思うが、あたしはその昔、「こごみ」は福島でだけ取れるものだ、と思っていたのだ。

こごみ」は山菜の中では、春先の早い時期に生えてくる。この時期には、福島では霜が降りたり雪が降ったりすることがあるが、なぜか、「こごみ」だけは青々としているのは、(「こごみ」の)防寒対策がしっかりしているからなんだ、と聞いたことがある。

しかし、これは熊本県球磨郡多良木町産であり、雪なんか降るわけはなく(たぶん)、その分太くて大きいのだろうが、幼生を食べる「こごみ」の、丸まった"げんこつ"部分に塩を振りかけて、「あーうまいな、ちきしょうめ」、とわけの分からない奇声を発して食べたのだ。

熊本県球磨郡多良木町大字久米2887
有限会社 球磨川ABC
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