ソフトクリームは螺旋を描く
午前6時起床。浅草は晴れ。ミニストップはあたしの生活からは遠く離れた存在だったが、それが浅草駅の北口に出来てからはつい中に入いってしまっているる。しかし中に入っても他のコンビニとたいして違わないのなら意味のない行動だと云えようが、その目的はソフトクリームなのだった。
ここのソフトクリームには目がなかった。「目がなかった」、と過去形で云うように、あたしは(今は)食べられないのだが(食べる気になれば食べられない事はないが血糖値が目茶苦茶になることが恐いのである)、やっぱり入ってこの日もソフトクリームなのである(家人が食べたい、と云うのだ)。
ソフトクリームは螺旋を描く。人生は螺旋の外側から中心に向かってすすんでいるように感じているが、昇っているのか下っているのかはわからない。だんだんひとまわりの径は小さくなり、そもそもあと何回りできるのだろうか、と考えている。
すると、生きていることは辛いことかもしれないが、今日一日という螺旋もまた無駄にはできないぞ、と今頃気が付く。
そしてこの螺旋の中の、あたしはソフトクリームが好きだ、というのが〈欲望〉の対象ならば、それを食べないあたしの、つまりその〈欲望〉を断ち切ったあたしの、だからこそ欲望をあきらめてはならない(ジャック・ラカン)なのだが、それ(欲望)は、諦めるわけはないだろう、(でも食べないよ)、と云う何だかわからなさなのだよ。
ミニストップ 浅草駅北口店
台東区花川戸1-9-1
より大きな地図で ミニストップ 浅草駅北口店 を表示