もりしげの冷麺大盛
午前5時50分起床。盛岡は晴れ。昨日恐ろしいものを食べた。とはいっても冷麺なのだが、これがあたしの好きな盛楼閣のものの対局にあるようなものなのだ。
つまり盛楼閣の冷麺は、冷麺文法をきちんと守っているが、このもりしげの冷麺は、冷麺文法など何処にあるのだろう、という顔をしている。
麺はますます太く、文法など一切関係ないように玉子と肉と胡瓜が置かれている。云ってみれば無頼派である(たぶん)。
缶詰のみかんも無頼だ。
しかし、これが残念ながら非常にうまいのだ。太い麺を食べているだけで顎が疲れる。
さらには黒いスープである。油の食感が残るそれは一体何なのかかわからない。あたしはラーメンの味を感じたのだが、なんだかさっぱりわからない。しかし、うまいのだ。
そしてなぜか腹がこなれないのである。普通、冷麺とそばは早めに腹が空くものなのだが、このもりしげの冷麺は、昨晩宴会をしているあたしの腹にまだしっかり残っている。いったいこれは何なんなのだ、と思うのだ。一切の冷麺の概念をぶち壊す冷麺にこの歳になって会ったのだ。
もりしげ
盛岡市東仙北1丁目10-39