冷やかけあきばの大盛冷やかけあきばの大盛


あきば

午前5時20分起床。浅草はくもり。秋葉原の「あきば」にようやく行ったのだ。暑い日で、あたしは帽子をかぶって出掛けていたのだが、その帽子さえも燃えさかるような太陽の直射熱だった。

しかし秋葉原の「あきば」とは、またベタなネーミングだな、と思いながらも食券を買おうとすれば、あたしの買いたいものが無いのである。実は納豆の入った蕎麦を貰おうとしたのだが見あたらなかったのだ(納豆そばは口頭で、と書いてあったらしいが、気がつかなかった)。

それで買ったものが「冷やかけあきば」なのであり、秋葉原の「あきば」で「冷やかけあきば」を手繰る、なんて、はずかしくて云えないことをやってしまったのである。

しかし、この蕎麦は全てがびしっとしている。いざ食べてみれば、これはあれこれ考える間もなくイケていると解るのだ。ぶっかけスタイルの蕎麦の一本一本までが元気である。

そして実にスッキリした味わいの汁もいい。このスッキリ加減は江戸の汁がどうしてもからい、というあたし好みであるが、それよりも、あたしの前に座る、年の頃なら四十なかばの女性、この方の食べ方が凄い、というか惚れたのだ。

彼女もぶっかけスタイルの納豆蕎麦(うーん、先を越された)を手繰っていたが、麺がなくなったところで蕎麦湯を注ぎ、またその蕎麦湯がなくなりそうなところでとどめの蕎麦湯をいれて汁を全部飲み干したのだ。いや、男らしい!、と思わず抱きつきそうになってしまったぐらいに格好よかったのだわ。

あきば
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