ラフロイグと馬の筋の煮込みラフロイグと馬の筋の煮込み


ラフロイグと煮込みの夜

午前4時50分起床。浅草はくもり。ラフロイグがあったのだ。それも山鹿の「BBクラブ」というスナックに。それを買って持ち出してくれたのは立花さん。でもこれを呑んだのは「」という居酒屋であった。

あたしにとって「居酒屋松」は二回目の訪問だった。そこにあるのは「煮込み」だが、普通の「煮込み」ではない。これは馬の筋なのだ。さすがに馬食い文化圏の熊本である、抜群に旨く後をひく味なのだ。

それを肴にラフロイグを呑む。グラスはバカラのパーフェクションなんかじゃない。なんと電気ブランのグラスである。そうここはホッピーもあるし電気ブランもある。あはは、のリトル浅草である。しかし居酒屋である、バーではないのだ。

しかし賑やかなこの店でラフロイグを呑むのに覚悟なんていらない。ラフロイグをー杯だけ、と決めて電気ブランのグラスに注ぐ。注いだらグッと呑んでみる。

すると、どうしようも無い強烈なビート臭があたしを一人の世界に誘うのだ。超スモーキーかつ海藻を思わせる潮の後味、成る程旨いことをいうものだ、と思いながら「煮込み」をひとつ。

この「煮込み」がスモーキーさと奏でる旨さときたら他では絶対に味わえないのである。勿論このボトルはたっぶり残った中身と一緒にあたしがもらって帰ってきたのだが、浅草でラフロイグを傾けながら山鹿の事を思うとしよう。

馬の筋の煮込み

居酒屋松
熊本県山鹿市山鹿1708-3