フェッテ・パニッサフェッテ・パニッサ


5年ぶりにフェッテ・パニッサについて書く

午前4時50分起床。浅草は雨。6年前、つまり2009年の8月に、あたしはこの「フェッテ・パニッサ」のことを書いてそのまま脳梗塞になってしまったのだ。つまり脳梗塞直前の最後のテクストが2009年の「フェッテ・パニッサ」なのである。

その後1年経ってから又行ったのだが、それは2010年の8月のことで、曰く、「(食べたら)8月6日のことを思い出せるかな、と思ったが、やっぱり無理で、何一つ思い出せなかったのだ。

そしてあれから5年が経った。もう1度「フェッテ・パニッサ」について書こうと思う。それは又「(食べたら)8月6日のことを思い出せるかな」なのだが、ちっとも思い出せないままなのだ。いや、無理に思いだす必様も無かろう。思いだしたとしても、この5年間で、何かが生まれ変わるようなことはなかったのだから。

長い楊枝に刺して「フェッテ・パニッサ」を食べる。味は相変わらずイケている。はっきり分かる塩味のうまさ。そして今は外に座ってビールも飲める。それは2010年の8月とは大夫違っていて、自由に呑んだり喰ったり出来るようになったあたしがいる。

でもいつもこの店を見て思うのだ。若しかしたらこの「フェッテ・パニッサ」のテクストが最後のテクストになるのじゃないのか、と。「フェッテ・パニッサ」は6年経って今も立派にやっているけれど、このあたしの脳味噌は、少しは再構築できているのかね、といつも疑問に思うのだ。[浅草グルメマップ]

フェッテ パニッサ
東京都台東区浅草2丁目5-4