大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
午前6時10分起床。浅草はくもり。あたしが9歳の時に観た映画を(この歳になって)観ることができた。Amazonビデオでだが、これはいわゆるビデオ・オン・デマンドであり、1967年に制作された「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」だ。かれこれ47年ぶりのことになる。
当時、劇場で同時上映されていたのは(たぶん)「小さい逃亡者」という映画で、これはCSで二度ほど観たことがあるが、47年前のことを、同時上映された作品まではっきりと覚えているのは自分でも意外な驚きだった。
Amazonビデオは、プライム会員の為に、無料で観られるビデオを多数揃えているが(あたしもプライム会員なのだ)、「ガメラ」シリーズは昭和版、平成版も含めて、全部無料でどうぞ、の大盤振る舞いである(ただしもう一方の雄である「ゴジラ」は、まだラインアップされていないけれど)。
この映画、いま観れば村長役の上田吉二郎が、特別な光を放っていて凄いな、と思う。この人「ガメラ」や「ギャオス」よりも怪獣らしいのだ。いや、もちろん彼が怪獣のわけはないので、怪獣らしい、と云うよりもより一層人間らしく吠えているのだ。
そして昭和の「ガメラ」と云えば、やはり「ギャオス」だろう。それぐらいこの「ギャオス」の造形はしっかりしたものであり、この映画はガメラシリーズの中でも飛び抜けている(と思う)。特に腕と一体化した羽根への姿などは今観ても惚れ惚れする。
あたしはギャオスに人形が入ったゴム製のフィギュアを製作したことがあるが、2000年に作成したそれは、かなり難しかったが美しいものだったことを覚えている。
神話のアルゴリズム
そして「ガメラ」と「ギャオス」と云えば、「神話のアルゴリズム」なのだ。これはクロード=レヴィ=ストロースの云う、「神話のアルゴリズム」を説明する為に用いたものだ。
Fx(a):Fy(b)~Fx(b):Fa-1(y)
:はアナロジー関係
a=ギャオス x=ギャオスの機能
b=ガメラ y=ガメラの機能※ 詳しい解説は「神話のアルゴリズム―創造性エンジン(改)」を参照されたい。