春菊天と紅生姜天で呑む春菊天と紅生姜天で呑む


秀吉本店で立ち呑みだ

午前3時10分起床。浅草はくもり。最近のあたしのブームと云えば「鶯谷」で立ち飲みである。鶯谷はいい。まるっきし昭和だ、という雰囲気が残っている。浅草に比べ、数こそ少ないが地元の人の為に、なのである。

そんな鶯谷で、駅の南口を出て暫く歩くとあらわれるのが「秀吉本店」である。この日は何気なく入ったのだが、一面椅子のないこの場所は誰がどう見ても立ち飲みである。

あたしはビールを注文してメニューに書かれた天ぷらを頼む。ビールが運ばれてきたが、よく見ると周りの人達は食券みたいなものを出して切ってもらっている。ここはどうやら食券制なのだ(当然現金払いもでききる)。

あたしは11枚で1000円の食券を2枚頼むと、そこからビール(300円)と天ぷら(1個100円と200円)を切ってもらった。あたしはやたら端切れの良い酒肴の値段の意味がわかったのだ。

そして呑む。出てくれる酒肴はどれもがチープだけれども、そのチープさがチープではなくなる。なかでもハムエッグの哀愁は「岩手屋」を思いださせるのだ。いや、ここはいい、また来よう、と思いながら家まで歩いて帰ったのだった(ちょっと距離はあるけれど)。

食券11枚1000円

天ぷら、海老、ホタテ、なす、かき揚げ

ハムエッグ200円!

秀吉本店
東京都台東区根岸1-1-15