ソフトクリームマルカンビル大食堂


マルカンビル大食堂とソフトクリーム

午前4時50分起床。浅草は晴れ。土曜日だった。向井田さんと村上さんと一緒に花巻に向かったのだ。目指すは、そう「マルカンビル大食堂」なのである。この「マルカンビル大食堂」、再度オープンしたのは今年の2月。3月に行った際にはしっかりと定休日だった。しょうがない、とあたしは「大畠家」で蕎麦を手繰った

その後7月に盛岡に行った際には、行くまでもなく「マルカンビル大食堂」は定休日で、最初からシャッターは落ちたままだ。盛岡駅の「蕎麦にはち」で朝そばを手繰って憂さを晴らすと、次は必ず行きたいよな、と思う。そう、なかなか行けない「大食堂」として「マルカンビル大食堂」はあった。だが、今回は必ず店は開いている(ことは分かっている)。そして車も準備して貰った。その車で花巻に向かう。

開店前に花巻に着いたので、マルカンビルの1階を見てみた。今は1階と6階だけが営業している。1階は様々なグッズが売られていたが、そこは早々に切り上げ、6階の「大食堂」へ向かう。エレベーターを降れば行列が出来ていた。でもそれは、閉店の際の行列に比べると如何にも少人数である。でも、その少人数さが「マルカンビル大食堂」が通常営業していることを物語る。

やがて店が開き中に入った。大きなディスプレイが前に後にと並ぶ。テーブルと椅子が永遠に続いているように並んでいる。あーこれだよな、と思う。時空の次元がこの店の内部だけ違うのだ。

別に「マルカンビル大食堂」でなにを食べてもかまわない。ただ、この広い、しかしある意味狭い宇宙に、お客さんと店の人達がいる。そして、あたしと向井田さんと村上さんがいる。同じ時間と空間を大勢のお客さんと一緒に過ごしてると実感させられること、これが何時も狭い浅草で過ごすあたしにはたまらない。

あたしと村上さんは「ナポリカツ」を、向井田さんは「マルカンラーメン」を頼んだ。それからお決まりの「ソフトクリーム」は村上さんが食べることに。料理が出てきて、そして、最後に「ソフトクリーム」だ。あたしは「ナポリカツ」をなめていたようで何故か腹は十二分になってしまったが。味は相変わらずのケチャップ味だ。そして、ソフトクリームの段数は十段、それを箸でたべるのだ。あーなんて素晴らしい儀式なんだ、この時空は。

ナポリカツ

マルカンラーメン

マルカンビル大食堂
岩手県花巻市上町6-2