大同苑 盛岡フェザン店の冷麺
午前5時10分起床。浅草は晴れ。盛岡を後にする前に「冷麺」を食べたのだ。時刻は午後4時、場所は「大同苑 盛岡フェザン店」である。ここは何とも凄い処で、「じゃじゃ麺」の「白龍」もあったりする盛岡の食を提供する一画だ。あたしは、その昔、「大同苑本店」で食べた「冷麺大盛」の姿をよく覚えているが、ここのスープの色は、贔屓の「盛楼閣」よりも「食堂園」に近いのである。
牛骨や牛筋、牛肉、そして鶏などで作られているとある。勿論、醤油も使われている(と思う)これは、甘く、されど端正で深い味わいなのだ。メニューには「美味しい食べ方」として酢を入れることを推奨しているようだが、「冷麺」のスープをたのしむ為には酢を入れることはなく、さらには「別辛」を選び、スープ本来の旨さを味わった。
しかし、特徴的な(あたしが「大同苑」で一番の特徴と思うものは麺なのである)麺が、この日は普通の何処にでもある「冷麺」のように感じた。しかし、その他の「冷麺文法」は完璧である。胡瓜の漬け物が2つ、牛肉が1つ、それに半分に切った茹で玉子の上に葱とゴマがのせられ、今回の果物はスイカである。初めて「盛岡冷麺」を食べる人にも安心だろうなと思う。
けれど、あたしはちょっと物足りなかったのも事実だ。驚くような何かが足りなかったのである。もっとも、盛岡駅の中で営業するこの店に、驚くような何かは不要なのかもしれないけれど。
大同苑 盛岡フェザン店
岩手県盛岡市盛岡駅前通1-44 南館1F フェザン本館