もみじおろしもみじおろし


もみじおろしと絶品濃厚そば湯

午前5時40分起床。浅草は晴れ。盛岡での話である。「手打ちそば かしわや」へは「ヌッフ デュ パプ」の後ちょこっと寄らせていただいたのだ。呑んだ後のラーメンは、若い頃の定番だったが、それが復活したように蕎麦屋なのである(ただし盛岡だけだが)。いくら蕎麦とは云え、呑んだ後に食べるのは身体に悪いのは確かだ。

その「悪い」をあえてやらさせる力がこの店にはある。

とは云え、やっぱり歳には勝てず、この日は「もりそば」を貰う。「大もり」ではなく普通の「もりそば」である。しかし、この盛岡で食べる蕎麦は何故かうまい。その理由の一つ(ふたつか)が「もみじおろし」と「濃厚そば湯」なのだと思う。

オレンジ色の「もみじおろし」が蕎麦についてくるのは(あたしの知る限り)岩手県だけだ。ここは「わさび」か「唐辛子」か「大根おろし」か「葱」が(普通は)出て来るところだろ。あたしはこれらの吸い口(薬味)で使わせてもらうのは、普段(東京ではである)「葱」だけなのだが、こと岩手となると話が違う。

オレンジ色の「もみじおろし」を(珍しく)汁に入れてみるのだ。それはほんのりと辛い唐辛子の粒状感のある「もみじおろし」である。この「もみじおろし」を溶かした汁がやたらと旨いのである。

そして何時もの様に出てくる「そば湯」がある。この「そば湯」の濃厚さを見よ。

こんな「そば湯」は日本中探してもここだけだろう(と思う)。そして「かしわや」は、あたしの「そば湯」の呑み方を知っているかのようにきちんと(「そば湯」は)別に出すのである。「そば湯」を呑むと満杯の膨らんだ胃袋がスッキリとする(ような気になる)ことをいいことに、今夜も蕎麦を食うのである。

そば湯

もりそば

手打ちそばかしわや
岩手県盛岡市大通1丁目9-21