揚げたておかき揚げたておかき


枡屋の揚げたておかき

午前5時10分起床。浅草は晴れ。仲見世通りを歩いていた。そのこと(仲見世通りを歩いていること)自体が珍しいことなのだけれども、兎に角、浅草寺に向かって歩いていた。その途中に「揚げたてのおかき」を売っている店があったのだ。店の名前は「杵屋 仲見世本店」と云う。

浅草に住んで20年になるが、日の高い内に、仲見世の店々を見て歩くのは何回目なのだと思う。たぶん3回目か4回目か、まあ、その位なわけで、仲見世は浅草のシンボルの一つにはなっているけれども、そこで働く人なら兎も角、浅草に住んでいる人達で、この人混みの中にわざわざ入る人などはいないだろう。

少し行き過ぎたが、何を思ったのか「揚げたておかき」をもらってみようと思った。勿論、その殆どを家人が食べるのだが、あたしも二つ三ついただこうという魂胆だった。そうであれば、と逆戻りして店に入った。

「揚げたておかき」は、本当に揚げたてなのだった。鍋の油の中から上げられて、大きめの紙コップのようなものに入ってやってくる。油で汚れた手を拭いて下さい、と濡れティッシュを一枚付けてくれた。

早速、その「揚げたておかき」を一つもらって食べてみる。

おー、ちゃんと「おかき」の味がする。あたしに取っては懐かしい味だ。(たぶん)10年ぶりの「おかき」の味である。歩きながら食べるという行儀の悪さだが、その事で余計にうまいと感じられる不思議さだ。あーそう云えば、昔、このあたりにガンダムがいたな、と思い出していた。[浅草グルメ]

杵屋 仲見世本店
東京都台東区浅草一丁目30-1