ゲソ天そばゲソ天そば


ゲソ天そば

午前3時50分起床。浅草は晴れ。この日は秋葉原に居て、たあたしは「みのがさ神田和泉町店」でランチをとった。秋葉原は立ち食い蕎麦の激戦区だ。この通りにも、わずかな距離で、「富士そば」、「みのがさ」、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」が並ぶ。

「みのがさ神田和泉町店」に入ると食券の自販機で「ゲソ天そば」を買い厨房にそれを出した。店は、おじさんとおばさんの2名体制でやっているようで、きっと旨いに違いない、と確信するのだ。人で味を決める、というのは、今に始まったことではなく、以前からのあたしの癖のようなものだ。

食券はおじさんが受け取ってくれた。そして、「ゲソ天ね!」というと、ぱっぱと作り始める。カウンターの前には、揚げ置きされた「天ぷら」が並んでいた。1分弱で「ゲソ天そば」の登場だ。

この蕎麦は「ゲソ天」よりも「わかめ」の緑色がまず目に入ってくる。やや固めの「ゲソ天」を充分汁に浸しながら、まずは蕎麦を手繰る。細めの蕎麦だが、この蕎麦はとても食べやすく旨い蕎麦だ。あたしの家の近くだと「文殊浅草店」の蕎麦に似ている。

この蕎麦は、「立ち喰い蕎麦屋」では、素晴らしくうまい。

次に汁を飲む。これは随分さっぱりとした味に仕上げたな、と独りごちる。決してまずいわけではなく、塩っぱさが微塵もないのだ。あたしは蕎麦の汁のつくり方なぞこれっぽっちも知らないが、蕎麦のうまさと相まって、この汁はこの蕎麦全体を特徴づけてる。

食べやすく、塩っぱくなく、そしてうまい。

そらには「ゲソ天」だ。例えば「一由そば」の「ゲソ天」は、それだけでも1枚の写真になるような、強烈な存在感に溢れているが、この蕎麦にそれを求めるのは違う。天ぷらはあくまでも上品だ。「みのがさ」は立ち喰い蕎麦屋業界において、ちょっと上品な蕎麦を提供する店なんだ。[お蕎麦deランチ]

ゲソ天そば

ゲソ天そば

みのがさ神田和泉町店
東京都千代田区神田和泉町1丁目3-2