かき揚げそばかき揚げそば


令和の灯火管制

午前5時10分起床。浅草は晴れ。今日から「非常事態宣言」が発令される。三回目の非常事態宣言である。まあ、なんでもやればいいのだろうけれど、今回は休業という言葉が飛びまくっている。そう、東京都の対策について小池百合子知事は施設への休業要請などを幅広く行っている。

お酒を出すところは休業だそうだし、デパートもテーマパークも休みだそうだ。夜8時以降は夜間の外出を抑えるため、街中の看板の照明やイルミネーション、ネオンといった電飾を消灯するという。まるで「令和の灯火管制」だ。まああたしは、夜の酒は外では殆ど呑まなくなっているので我慢も出来ようが、やはり休みの日には軽くビールを店で呑みたい。

それもしばらくお預けだ。しかし、そんなこととはお構いなしに、コロナは変異株が生まれて感染者数を増やしている。飲食の場だけでうつるのか、どこでどのように感染するのかわからないこの変異株を押さえこもうとしている。ほぼロックダウンに近い状態で、短期に抑えることが必要なのはオリンピック開催の為だろうか。

かき揚げそば

なんか背筋が寒くなるようなことなのだが、現実にそんなことは可能なのだろうか。そんな中でもあたしはやっぱり腹が減る。腹が減ったら飯を食うのだ。この日は「文殊 浅草店」で「かき揚げそば」にしたのだが、この「かき揚げそば」を手繰るとこの小さな丼の中で物語が始まる。

まずは見た目だ。今回の「かき揚げ」は小さな太陽の様に輝いていた。そして時間が経つと「天ぷらそば」固有のあのぐちゃぐちゃとした衣が汁の表面を覆い、その汁に沈んでいる蕎麦が成る程のうまさに喜んでいる。そしてこの時、蕎麦の汁の出来がものを云う。

勿論、この蕎麦の出汁をなんと褒めればいいのだろう。塩味もいい。塩っぱいと叫ぶ寸前の味だ。あたしは腎臓が半分しか働いていない糖尿病患者なので、全部この汁を飲むわけにはいなかい。しかし、飲みたい気持ちはいつも満々なのである。「文殊 浅草店」の「かき揚げそば」はホントよく出来た作品なのだ。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

かき揚げそば

文殊 浅草店
東京都台東区浅草一丁目1-12 浅草地下街