太陽堂のむぎせんべい
午前4時50分起床。浅草はくもり。上の写真が「太陽堂のむぎせんべい」である。円柱の形をしているが、その形通り2枚一組の「せんべい」が入っている。あたしは学生の頃に初めて出会い、その後福島にいた際にはよ食べていたものだ。味ははっきり云って盛岡の南部煎餅のようなものか。
「太陽堂のむぎせんべい本舗」は、昭和2年2月創業だそうで、その時からこの「太陽堂のむぎせんべい」を作っている。つまりそのことが「太陽堂のむぎせんべい」のウリなのだ。初代の頃から変わっていないという材料(小麦と落花生)。素朴な味も、当時のままだという。
福島の懐かしいお菓子
ただ変えないとは云え、小麦粉と落花生の産地は変わっているのだ(笑)と思うのだが、まあいい。生き残っていればそれが正解の一つであることはコロナで学んだ進化論なのだ(笑)。そんなこのお菓子を家人の実家が送ってくれた。どういう意図があって送ってくれたのだろう。
この「太陽堂のむぎせんべい」を一欠片だけもらって食べてみる。堅いこの小麦粉の固まりを壊してみると、成る程これは「南部煎餅」だと思う。舌の上では確かに小麦粉の味がする。若い頃ならいくらでも食べられたものなのに、今では小麦粉と書かれているだけで身が引けてしまう。
アロハ社長
この南部煎餅の(亜種)を作り出す福島という処は(あたしは学生時代に住んでいたのだが)、全くと云っていいほど記憶が薄いのだ。でも飯坂線は確かかあったし、家の後ろ側を国鉄が走っていた。見上げれば吾妻小富士が見えた(たぶん)。でも「太陽堂」は何処にあったのかも覚えていない。
でも「太陽堂のむぎせんべい本舗」のサイトを見ていて一つ気になったことがあった。それは「社長のごあいさつ」の上にある写真だ。そこには(たぶん)社長が写っている。その社長の着ているアロハが「百虎」なのだ。いや、妙に感心してしまったのだが、「太陽堂のむぎせんべい」は、そんな福島の懐かしいお菓子である。
太陽堂のむぎせんべい本舗
福島県福島市陣場町9-30