盛楼閣の冷麺大盛盛楼閣の冷麺大盛


冷麺文法通りの冷麺大盛り

午前5時30分起床。盛岡は雨。昨日の昼餉は「盛楼閣」の「冷麺大盛」であった。東京と殆ど同じという、あまり天候のよくない盛岡で、サラリーマンが列を成す「盛楼閣」でである。

あたしは帰り際、そののサラリーマンの、おそろいのような白いシャツと黒いズボンをはいているのを見て、当たり前の様に出て来た「冷麺文法」通りの「盛岡冷麺」を思いだしていた。この「盛岡冷麺」もサラリーマンと同じで何時も同じ格好をしている。

だけどこれがサラリーマンと同じ様にちょっとだけ違うのだ。「冷麺文法」というのはまさしく文法である。しかし麺の微妙な太さに由来するコシとか、スープの白濁具合とか、卵を溶かしたときに感じる溶け具合が毎回微妙に違う。これだから冷麺喰いはやめられないのだ。

冷麺文法」通りの「冷麺大盛」を食べたからと云って、まるっきし同じものを食べた、という記憶がないのである。同じ店で同じ冷麺を頼んでも、いつも違う。それも微妙に違うのであり、それを言葉で表せ、と云われても、あたしゃ尻尾を巻いて逃げるしかないのである。

盛楼閣
岩手県盛岡市盛岡駅前通15-5 ワールド・イン・GENプラザ2F