新しい日本型資本主義 
ピラ
トンカツとメンチカツ
午前5時20分起床。浅草は晴れ。「信濃路 鶯谷店」はおかしい。あらゆる揚げ物で一番高いのが「ハムカツ」なのである。それは「トンカツ」よりも高い。だからと云って、おいそれと「ハムカツ」は頼まない。この日はあえて「トンカツ」を試してみたのである。
たいして上等でもない「トンカツ」だが、味は正に見た通りなのである。そこで今度は「メンチカツ」を頼んでみた。「メンチカツ」は190円。「コロッケ」に次いで安い。「メンチカツ」と云えば「ニュー王将」があるが、それと比べる間もなく惨敗である。
しかしだ、ここにはここだけに通用するルールがあるのだ。そのルールはこの場の先輩からしか教えてもらえない。一人で飲んでいようが、大瀬で呑んでいようが、街の先輩達の呑み方をそれとなくみればいいだろう。
そうすると、ここの値段の意味が分かる。ここの値段は、例えば、「ホッピー」と「トンカツ」で1000円以内なのである。所謂「千ベロ」であるが、その実践の場が山手線の駅前にあるのだ。
ここはまるっきし異国だ。あたしにとっては一番近いJRの駅の、ちょっとした飲み屋なのだが、浅草も充分に異国だろうが、その異国にお棲んでいるあたしが見ても、正にここは異国なのである。
信濃路 鶯谷店
東京都台東区根岸1-7-4 元三島神社1F
