でめ金でめ金


でめ金

午前5時起床。浅草は晴れ。でめ金は新宿の串カツ屋である、と書くと何処かの雑誌の様だし、随分と通いこんでいるようだが、あたしは初めて行ったのだ。

レモンハイだいたい、西新宿で呑むのも初めてであり(たぶん)、初めての処は誰か店の先輩という人がいてもいいのだが、ここは誰もいない。

人見知りのあたしとしては、なんとも心細い店なのだが、誰もいないときにはどうするのか、というと、店のいうとおりにするのである。

しかしこの店なんども云うが串カツ屋なのである。串カツ屋は大阪のそれが有名だが、この店、大阪に普通にある串カツ屋だと思って接すると、明らかに違う。

でめ金はちょっとだけ高級(高級、というのもちょっと違うのだが言葉が浮かばないのだ)なのだ。それも頼んだものだけを食べる、というような店ではなく、コースで一式が出てくるのである。

串カツキアムス註1か、とまた分からないことを云うが、なにかこの店、普通の串カツ屋と違うな、と思ったら、店の雑音があまり聞こえない、つまり街の雑踏がないのである。

串カツは、雑音も一緒に揚げたほうが10倍はうまいと思う、というのが、雑音だらけの街に棲む男からの雑音ではあるが、でめ金串カツは、"味"はうまかったのである。

  1. 食べ終わると同じ状態になるのだが、その過程は見事に反転しているのだ。

串かつ専門店 でめ金
東京都新宿区西新宿1-15-9 第2オムニクス1F
03-3346-1508

大きな地図で見る