国産二八蕎麦 蕎香の海鮮かき揚げ蕎麦
午前4時30分起床、浅草は晴れ。これは金曜日の
この店一見立ち食い蕎麦屋だが、それにしては待っている人もいる、という不思議なところで、玄関口で食券を買い、列の最後尾に並ぶと、店の中をガラス越しに見ることが出来、そしたらきちんと腰掛けて食べているようなのだ。
そうこうしている内に中に。あたしにとっては3度目のかき揚げ蕎麦のある店で、しかし蕎麦そのものの出来はここのが一番合うように思う。タレも丁度良いあんばいなのだが、これを総じてファミレス仕様、と呼んでもよいのだろう。
だがこのファミレス仕様、妙に旨くてなんだか後に残る。かき揚げなんて駅蕎麦のものとは思えぬ旨さであり、蕎麦も角が立っている。そば湯まで付いてくるその一式が、ずっと後まで残っているのだ。つまりここの蕎麦、ファミレス仕様ながら旨いのである。しかし居心地はなにか白色レグフォンになったように、個別の(見えない)枠に収まり静かに蕎麦を手繰る、という次第なのだった。