ちかてつそばの海老天ぬるそばちかてつそばの海老天ぬるそば

ちかてつそばでぬるそば

午前5時30分起床。浅草は晴れ。これは三食蕎麦の昼餉が続いた最初の昼餉で、あたしは滅多に行かない方南町に行っていた。その方南町の地下鉄2番出口（というか入口）にこぢんまりとした蕎麦屋がある。そこが「ちかてつそば 方南町店」なのである。

あたしはそのこぢんまりとした引き戸を開け、人が立って食べるのがやっと、という空間でメニューを見回し、「海老天そば」に決め、なぜか「ぬるいそば」と書かれた「ぬるそば」で注文してみた。

「ぬるそば」はそのものずばりの「ぬるいそば」で、いったい誰がこういう蕎麦を注文しはじめたのだろう、といぶかしむが、これが結構旨いのである。衣がたっぷりついた海老天の具合もよろしい。葱もまたよし。

「ちかてつそば」と名付けられているこの店、本来は駅の利用者向けなのだろうが、その割には道路に面して広く客を呼び込んでいる。その感じがなにか不思議だし、店の建っている場所も不思議だし、んー、となにがなんだか分からないうちに、まったく不思議な空間があたしの腹のなかに確りと記憶を残すこの不思議さよ、なのだ。

ちかてつそば 方南町店
東京都杉並区方南2-12 地下鉄方南町駅2番出口
03-3311-4598

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