久慈まめぶ汁久慈まめぶ汁


久慈まめぶ汁

午前5時40分起床。浅草はくもり。新年会でもらったものの中に「久慈まめぶ汁」がある。昨日の朝、さっそく温めて(レトルトなのだ)食べたのだが、いや不思議な食べ物だ。その不思議さの元こそ「まめぶ」の存在なのだ。

まめぶ」という不思議な存在があるからこそ「久慈まめぶ汁」が成立している、と云っていいだろう。

NHKの朝ドラ「あまちゃん」に登場し、一躍全国区の知名度となった「まめぶ汁」だが、岩手県久慈市山形町(旧山形村)のみで食べられている郷土料らしい。きのこや野菜、豆腐などが入った具沢山のすまし汁に、だんご汁の「だんご」のようなものが入っている。

ただ、その「だんご」の中身が要注意で、それがなんと「黒砂糖」と「クルミ」なのだ。

その甘さ、お吸い物の具とは考えられるものではなく、「クルミ」の食感、「だんご」のもちっとした感触、そして吸い物の味が渾然となった複雑怪奇なハイブリッドこそ、今まで味わったことがない初めて出合うものなのだ。

そして一つ云えるのは、この「まめぶ汁」を飲んで育った久慈出身の方々が、「地元に帰ろう」、と謡う、パトリの食べ物だよこれは、とういうこと。いや、新年早々凄い物をいただいてしまったのだ。

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