鯵の押寿司鯵の押寿司


鯵の押寿司

午前4時30分起床。浅草は晴れ。東戸塚に行っていたあたしは、昼餉を食べずに東戸塚駅の売店にある大船軒から「鯵の押寿司」を買ってきた。

鯵の押寿司勿論、寿司飯とは云え、ご飯は御法度なのだが、1個だけなら、と食べてみたのだ。

この「鯵の押寿司」を食べたのは、今から十年以上前、そう、あたしが門倉組さんに行っていた頃以来なのだが、いや、久しぶりに食べたその味は目を剥くようなうまさだった。

味はどうしても酸っぱくなるのはしょうがないが、これは駅弁なのであることで納得もいく。しかしその酸っぱさを上回る鯵のうまさ、そして米のうまさなのだ。

あー、と思う。米を食べないことをあたしは悔やむのだった。こんなにうまい物を、と。日本には米という食の権化がある。何時も寿司を食べると思うのだが、この米を食べるという食文化は本当に凄いものだな、と思うのだ。