「おくとね」の「まいたけ天玉そば」「おくとね」の「まいたけ天玉そば」


おくとね

午前5時10分起床。浅草はくもり。この日あたしは新橋での仕事で、昼餉は「おくとね」にしてみたのだ。「おくとね」は新橋駅前ビル1号館のB1Fにある(知っている人は知っている)、というデープさなのだ。

たぶん(「おくとね」は)奥利根のことだろうが、その名物は奥利根産の舞茸天で、舞茸天はあたしでも知っている、という程の名物なのであり、この際だからと「まいたけ天玉」を頼んでみた。

時間は丁度お昼、店内は人であふれ、おーさすがに新橋は違うな、と思う。

おばちゃんに食券を出し「まいたけ天玉」を頼む。暫くして丼一面をもじゃもじゃしたものが覆う、という立派な「舞茸天玉そば」でがでてきた。いや、立派である。

そういうあたしは舞茸天は初めてなのである。それじゃ舞茸は、と聞かれれば、20年程前まで、本物の(養殖したものではない、と云う意味で)を毎年食べていた。

それに比べるとこの舞茸、香りがないじゃないか。舞茸のフレークのようだ。パリパリの舞茸を食べてもそれほどうまい、とは思えない。

しかしこれ、汁に浸すとがらりと様子が一変するのだ。浸してひたひたになり、舞茸のフレークが汁の中でバラバラになったものを、蕎麦と一緒に吸い込めば、蕎麦と汁と舞茸天の三位一体、これは天下一品の味だと認めたくなる。うまい!

おくとね

おくとね
東京都港区新橋2丁目20ー15 新橋駅前ビル1号館 B1F