たぬきそばたぬきそば


賑やかな「たぬきそば」

午前5時55分起床。浅草はくもり。この日は蒲生にいて、駅から少し離れたところにある丸仙で昼餉にしたのだ。ここは勿論立ち食い蕎麦屋などではなく、立派な母屋をもった蕎麦屋だ。

あたしは「たぬきそば」を頼んだ。この立派な、しかしちょっとだけ田舎臭い蕎麦に「たぬき」と名付けて良いのだろうか、と思った。「たぬき」の名付け元である「天かす」は有るのか無いのかさえも分からない。

そして一番気合いが入っていたのは「りんご」だったのだ。

二つの「りんご」が見えるが、これそれぞれに種類が違うのである。そして旨い。さらには柿が旨い。玉子焼き旨い。いや、ここに乗っているものそれぞれが旨いのだ。もちろん大好きな胡瓜の細切りも旨い。

蕎麦はどうなっているのか、なんて思いもつかずに食べ終えてしまう、という一体どんな蕎麦だったのかなんて「たぬき」に何時の間にか煙に巻かれてしまっていたのだった。

丸仙
埼玉県越谷市大間野町2-51-5