玉川学園前
玉川学園前駅を降りると風景の違いに驚かされる。ここは高級住宅街とは聞いていたが、成る程あたしがいる浅草とは訳が違うな、と思う。
まず人が違う。あたしの周りには様々な人で溢れているが、ここは同じ顔をした人達しかいない。
家々には塀があり、そしてやたらと坂が多いのだ。我が家の周りは一面の平地だが、ここは平地を探すのが難しい。それでもここは東京の西南のはずれ、直ぐ神奈川という処なのである。
ゴスペルカフェのスープカレー with ベーグル
そこで昼餉をとった。ゴスペルカフェという、家の近所のクロスロードカフェに似た、しかし更に小さくしたようなこぢんまりとした店だった。客はあたし一人。食べられるものはスープカレーのみという潔さだ。
あたしも色々なスープカレーを食べたが、云うまでもなく札幌のそれが一番うまい。それは縄文の記憶があからさまにでた暦の上の食べ物だからだが、ここのスープカレーは明らかにそれとは違っていた。
旬の地場野菜を使ってごろごろ感を出したところなどは、よく出来た札幌のスープカレーのシュミラークルともいえるのだが、このカレーについてきたベーグルの、たっぷりとしたその量と、そして何物も敵うまいそのうまさに、あたしは別の暦を感じていたのだ。
ゴスペルカフェ
東京都町田市玉川学園2丁目8-21